2012年9月26日水曜日

新改訳の改訂編集委員会第3日最終日

今日は朝食で,図らずも教会音楽の古楽からゴスペルにいたるまで色んな話を何人かで熱く語り合いました。
米国出身の先生がおられましたので,そちらの生の事情も教えていただきながら,またドイツをよくご存知の方や,私がこれまでゴスペルなどポップス系をやってきて今古楽をメインにしている経緯など。
ある先生が「教会音楽についてこういう突っ込んだ話はなかなかできない」と言っておられたので,良いひと時だったと私も思います。

さて,委員会は午前中のみ。
ただ私は2番目に発表がありました。
色んな提案をさせていただいて,現在の訳語の問題点ややめた方が良いと思われる訳語の話もした中でもちろん他の方から異議なども出されました。

ヘブル語やアラム語でどういう楽器を指していたも問題ですが,その日本語の訳語がどのような意味を持っているか,またそれを回避するために造語されたりなど,先人の聖書翻訳の苦労をも知るひと時でもあり,その考察がもう少し必要かと思いました。

他のお二方のヘブル語関係の発表も大変興味深かったです。
ほぼ2日にわたって朝から晩まで研究発表を聞いて討議して,終わってみれば結構疲れていますが,誰かが言った訳語がそのまま無条件で採用されることがなくて,皆がそれぞれ自分の専門の分野から,色んな視点から意見を出し合って邦訳を練り上げて行くというプロセスがとれることは,ある面しんどいけど本当に良いことだと感じました。

今回出席するには仕事の調整が必要でしたけど,委員会も有益でしたし,久しぶりにお会いする先生方も含めて,お交わりが本当に貴重でした。

笛の練習も昨日のように,朝食後に少し森をバックに,空を見上げながらできました。

背後でお祈りお励まし下さった皆さまに感謝します!
引き続き,より良い邦訳聖書に改訂できるよう,お祈りやご支援をお願いできれば幸いです。(atake)