2014年3月5日水曜日

【教会暦】レント(四旬節)に入りました。

本日は
「灰の水曜日」
であり,レント(四旬節 Quadragesima)に入りました。

レントは「受難節」,聖公会では「大斎節」とも呼ばれ,復活祭の46日前の水曜日(本日,灰の水曜日)から復活祭の前日(聖土曜日)までの期間のことを言います。
「四旬」とは40日間のことですが,日曜日を除いて40日を数えるので46日前からになります。

四旬節では,キリストの苦しみを分かち合うということから,伝統的に肉食を控えるといった食事の節制と祝宴の自粛が行われ,祈り,断食(実際には一日一食は摂る),慈善の3点を通じた悔い改めを表明するものとされてきました。

四旬節という節制の季節に入る前に,祝宴を盛大に行なって「肉食よ,お別れ」とするのがカーニバル(謝肉祭)ですが,日本ではそうした宗教的な背景は顧みられずに仮装や派手なパレードだけがクローズアップされているようです。

また,カトリックのミサやルーテル教会の礼拝においては,四旬節にはグロリア(栄光)唱は歌われず,福音書朗読の前のアレルヤ唱は詠唱 Tractusに換えられます。
最後の「行け,ミサは終わりぬ Ite, missa est」は「主を祝しましょう Benedicamus Domino」に換えられ,会衆はいずれにも「神に感謝 Deo gratias」と答えますが,(日本福音)ルーテル教会ではどちらも「司式者)主をたたえよう 会衆)神に感謝します。」が歌われます。

この時期,福音自由では特段何もしませんが,私たちのために神への犠牲となり苦しみを受けられたキリストを覚える時となりますように。